根岸鎮衛『耳嚢』
『耳袋』は江戸の都市文化・民俗・医療・怪異・社会観察の総合アーカイブである。著者の 根岸鎮衛は江戸風俗文化のメモ魔であった。 機会があり、カリフォルニア大学Berkeley校に足を踏み入れて、1年以上、Berkeley所蔵の旧三井文庫蔵の和本を自由に出納し、眼福を増やすことができた。戸越にあった三井文庫所蔵本(和本や浅見倫太郎旧蔵朝鮮本、拓本など)がどのような経緯で、いつ、だれの手で、いくらで購入されて、Berkeleyに送られたかに関するエピソードは、私が在Berkeley時に、その担当者エリザベス・マッキンノン女史(ElizabethMckinnon)から直接に購入経緯を詳細にうかがうことができた。そして、その録音テープとともに、彼女とやり取りをしたレターが残っている。なおBerkeleyをリタイアされて、San Diegoにお住いの元ライブラリアン由谷英二氏の全面的ご協力を賜った。 資料①国立国文学研究資料館調査 書籍:5,400+ タイトル(17,200+冊、明治刷り本を含む) 写本:3,700+タイトル(8,100+冊)、詠草類等4,200+枚 (明治期以降書写本を含む) 地図:約2,300 タイトル(明治期以降出版資料を含む) 一枚摺り:約1,300タイトル点(明治期以降出版資料を含む) 資料② 由 谷英二「東アジア図書館における日本の貴重書と特別コレクション」(JapaneseRare BooksandSpecialCollectionsintheEastAsiaticLibrary, 1976 資料③RogerSherman「TheAcquisitionofMistuiCollec. tionbytheEastAsiaticLibrary,1980. 196page) 私の調査メモは別の機会に発表したい。 さて、閑話休題。 『耳袋』。私の短いBerkeley滞在時に、ある日、手に取った本であった。 根岸鎮衛(1737–1815)採話 、 全10巻 。すでに岩波文庫『耳嚢』で目にしていたとはいえ、その原テキストを目にした時の感慨は忘れない。 ???????????????????? 岡雅彦他編『三井文庫旧蔵江戸版本書目: カリフォルニア大学バークレー校所蔵』東京、ゆまに書房、1990年。 長谷川強他「カリフォルニア大学バークレー校旧三井...